関東最大規模 194h の国指定史蹟 唐沢山城跡は、栃木県佐野市に位置する歴史的な山城の跡地です。
歴史と背景
築城年: 平安時代の延長5年(927年)に藤原秀郷によって築かれたと伝えられていますが、実際の築城は15世紀後半とされています。
戦国時代: 佐野氏第15代当主・佐野昌綱が上杉謙信の攻撃を10度にわたって撃退したことで有名です。
廃城年: 慶長7年(1602年)に廃城となり、その後は佐野城が築かれました。
特徴と見どころ
特徴
構造: 連郭式山城で、標高247メートルの唐沢山山頂に本丸があり、周囲に曲輪が配置されています。
遺構: 石垣、大手枡形、土塁、堀切、土橋、復元井戸などが残っています。
景観: 天狗岩からは関東平野を一望でき、天気が良ければ富士山や東京スカイツリーも見えます。
本丸跡: 現在は唐沢山神社が鎮座しており、築城主とされる藤原秀郷が祀られています。
高石垣: 関東地方では珍しい高い石垣が特徴で、400年以上前に築かれたものです。
唐沢山城跡の高石垣は、最大の石垣で高さ8m幅は40mを超えます。
くい違い虎口: 防備を固めた出入り口で、土塁をくい違いにして直線的に進入できないよう工夫されています。
天狗岩: 山頂からの眺望が良く、かつては物見櫓があったとされています。
大炊の井: 深さ8m以上の大きな井戸で、現在も豊かな水を蓄えています。
南城跡 眺望がよく関東平和を一望でき遠くは富士山も見える。
西城跡 天徳丸とも言われる。ここには水琴窟があります。
水琴窟 水を流すと音が聞こえました。
現在
文化財: 国の史跡に指定されており、2017年には続日本100名城に選定されました。
観光: 栃木県立自然公園の一部として、四季折々の自然を楽しむことができます。春には桜、秋には紅葉が美しいです。
唐沢山城跡は、歴史と自然が融合した魅力的なスポットです。訪れる際には、唐沢山神社にも立ち寄ってみてください。
唐沢山城跡は、歴史的な価値だけでなく、四季折々の自然も楽しめる場所です。桜やツツジ、紅葉など、季節ごとに異なる風景を楽しむことができます。
現在は藤原秀郷公を祀る唐澤山神社
唐澤山神社
横から見たところ
お問い合わせ先
〒327-0801 栃木県佐野市富士町1409
唐澤山神社社務所 TEL 0283-24-1138
利用事前予約 不要
料金 無料
アクセス 電車・バス
東武佐野線田沼駅からタクシーで約10分または徒歩約70分
東武佐野線堀米駅から徒歩約120分
車
東北自動車道佐野藤岡ICから約20分
北関東自動車道佐野田沼ICから約10分
駐車場 台数
田沼側山麓約30台(山頂まで徒歩約30分)、山頂約100台
料金 無料
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