国の重要無形民俗文化財に指定されている相馬野馬追は1000年以上続く、相馬中村神社、相馬太田神社、相馬小高神社の三つの妙見社の祭礼です。
騎馬武者約400騎が行進するお行列、甲冑競馬、神旗争奪戦、野馬懸などの神事からなります。
「相馬野馬追」主な行事 (2025年5月24日~26日)
1日目(出陣・宵乗り) 相馬中村神社御発輦、相馬小高神社御発輦、総大将お迎え、宵乗り競馬(雲雀ヶ原祭場他)
2日目(本祭り)お行列、式典~相馬流れ山踊り伝承公開、甲冑競馬、神旗争奪戦、火の祭り
3日目(野馬懸)揃い・御水取りの儀、相馬民謡・踊り奉納、野馬の追い込み・御神馬の献納など、例大祭式典
2025年、女性のみの出場条件(未婚の二十歳未満)が撤廃され、今回、女性は過去最多の40人が参加、勇壮な姿を見せていました。
本祭り2日目
お行列は400余騎の騎馬武者たちが3km先のご本陣である雲雀ヶ丘祭場地を目指して進軍します。
甲冑に身を固め、太刀を帯び、先祖伝来の旗指物をなびかせながら、戦国絵巻を繰り広げます。
総大将は相馬中村藩主家第33代当主・相馬和胤さんのお孫さん言胤(としたね)さんが4年連続務めています。
正午からは「雲雀ヶ丘祭場地」が会場となり、「甲冑競馬」「神旗争奪戦」が行われました。
甲冑競馬は白鉢巻を締めた騎馬武者が人馬一体となり旗指物をなびかせて疾走します。
こちらに集まり、ここから走り出します。
雲雀ヶ丘祭場地を1周します。前日からの雨でぬかるんだコースを泥をかぶりながら疾走する姿に会場に詰めかけた35000人の観客から大きな拍手がありました。
御神旗は花火で打ち上げ、御神旗はそれぞれ相馬太田神社、相馬小高神社、相馬中村神社の社号が書かれた幅35cm、長さ1m50cmほどの布で、計16回打ち上げられました。落ちたところを乗馬むちで拾い上げたりして獲得します。
場所を変更して御神旗打ち上げです。
神旗争奪戦は舞い降りる御神旗をめがけて突進していきます。
女性が御神旗1本を奪取しました。よろいは重く、背中には旗指し物も身につけて、身動きが取りにくいとのこと。
雲雀ヶ丘祭場地での観衆のあちこちからお手洗いの行列がすごいと聞こえてきました。
こんな大勢ですのでトイレは多く設置されるといいですね。
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